アドルフ・ヴェルフリ

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アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)
作家、詩人、図案製作家、作曲家。

 スイス、エメンタール州、ボーヴィル生まれ。
人生のうち30年間を精神病院で過ごす。
その間に生み出した膨大な、物語、素描、楽曲は全部で45冊、25000ページにも及ぶ。

 1899年、絵を描き始め、1908年「揺り篭から墓場まで。あるいは祈りから破滅へ、多方面への旅、冒険、突然の災難、狩猟、そして過ちを犯す失われた魂の経験。あるいは、頭のない神の下僕は惨めの極みである。」を、執筆。この物語は1908から1912年まで書き次がれ3000ページにも及ぶ。
 物語は8歳の子供ドゥフィを主人公とする架空冒険旅行で、ドゥフィは《スイス狩猟自然科学探検隊》を引きつれ世界中を旅する。地図・挿絵は750枚。
 1912年にかかれた二作目「地理と代数の本」(一見まともだがまともじゃない。)には、第一作で作り上げたロードマップ上に《聖アドルフ巨大王国建設》が現れ、さらに宇宙に巨大衛星を打ち上げ、《巨大旅行アバンギャルド》とともに星から星へ宇宙を遍歴する。ヴェルフリはこの頃から自分自身を《聖アドルフ二世》と命名するにいたり、物語の中では新たな最大数値《ツォーン》(ドイツ語で怒りの意)の構想、何ページにもわたる利息計算書がかかれ、音楽絵画の大構想にいたる。
 1916-1928の間、ヴェルフリは12000ページを費やし自分の王国を祝福する楽曲、ポルカ、マズルカ、リートを、雑誌のコラージュとともに作り続ける。